森永純写真展
WAVE
| 会 期 | / | 2016年2月3日(水)〜2016年4月16日(土) |
| 時 間 | / | 11:00〜19:00 |
| 休 廊 | / | 日･月･祝 |
| 入場料 | / | 無料 |
内容紹介
海面で刻々と変化しつつ表情を変える波に魅せられた作者が、30年間にわたり波を追い続けた写真作品展です。
2014年には写真集『WAVE 〜All things change〜』(かぜたび舎)が刊行され話題となりました。
今回の写真展は作者自身の手によって撮影当時にプリントされた、貴重なヴィンテージ・プリントでの展示となります。
モノクローム（ゼラチン・シルバー・プリント）作品、46点を展示。
ギャラリー･トーク
森永純×田中長徳(写真家)
写真家 田中長徳氏をゲストにお迎えし、ギャラリー･トークを行います。
お二人の出会いから今日に至る経緯、長年にわたり真摯に写真と向き合ってきた二人の写真家の軌跡と、その写真人生について語っていただきます。
参加費 / 2000円
終了いたしました。たくさんのご参加ありがとうございました。
＊田中長徳(たなかちょうとく) プロフィール
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後日、スタッフより予約確認のmailをお送りさせて頂きます。
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WAVE
森永純
ある年の5月、私は千葉の海岸へ撮影に行った。防波堤の一隅に座り、ゆったりとしたリズムを繰り返す波面の一点を長い間、見つめていた。40年近く前のことである。
太陽熱と心地よい波の揺れのせいで軽い幻覚が起こり、波面が凍結したように見えた。その波面を歩いてみたいとも思った。危険な瞬間である。眼球を左右に動かしていれば、確かに波は動いている。しかし、同じリズムを繰り返すベタ波の一点を凝視していると、動きが止まる。
｢海の波」ほど、私たちの脳でおこる夢に似て、リアリティと幻想の交錯が激しい世界はないと思った。
刻々と変化する波の表情、その一点だけのスペースを注視する事に、この時以来、私は魅了されていった。
高低差のある白波が立つ、人間の尺度を遥かに超えたダイナミックな波より、「さざ波とうねり」が同居した波の、複雑で見る者を誘いこむような動きに飽きず、興味を持ち続けた。
しかも波は、日によって繊細で異なった美しさを見せてくれるのである。こうして私は、海の「波」の撮影を始めていき、30年以上も続けることになった。
森永純写真集「WAVE〜All things change〜」(かぜたび舎刊)より抜粋
作家プロフィール
森永純(もりながじゅん)
1937年 長崎市生まれ
1944年 佐賀県へ移住
1960年 日本大学芸術学部 写真学科卒業
「河−累影」制作
1961年 岩波映画製作所 写真部在籍
1962年 写真家W・ユージン・スミス氏の助手
1969年 個展「モーメント・モニュメント」（ニコンサロン）
1970年 「日本写真批評家協会新人賞」受賞
1971年 個展「オリジナルプリント’60〜’71」（画廊春秋）
1975年 個展「波−海」（ニコンサロン）
1977年 「現代日本写真家展」参加（オーストリア・グラーツ市立美術館）
1978年 個展「都市の眺め」（ニコンサロン銀座）
写真集「河−累影」を出版（邑元舎）
1979年 「イタリア・ヴェネチア・ラ・フォトグラフィ展」参加
1984年 個展「都市の眺め」（ニコンサロン銀座）
1994年 個展「波−海」（ローレンス・ミラー・ギャラリー〈ニューヨーク〉）
1996年 個展「砂浜」（ニコンサロン銀座）
1998年 個展「河−累影、波−海」（Raabギャラリー〈ベルリン〉）
1999年 オランダ・フローニンゲン「北の光」展参加
2003年 個展「波−海」（ホワイト・ルームギャラリー〈ロサンゼルス〉）
2009年 個展「瞬−揺」（エプサイト）
2014年 写真集｢WAVE 〜All things change〜｣を出版（かぜたび舎）
<コレクション>
東京都立写真美術館
川崎市民ミュージアム
カナダ・ナショナル・ギャラリー（オタワ）
北海道立釧路芸術館コレクション
長崎県立美術館
WAVE
Jun Morinaga Photo Exhibition
February 3,2016-April 16,2016
gallery bauhaus
2-19-14 Sotokanda, Chiyodaku, Tokyo, Japan
Access map
About 6 minutes walk from Ochanomizu station (JR line/Tokyo Metro Marunouchi line).