gallery bauhaus 10周年記念『プラハ年』特別展 第四弾
田中長徳写真展
PRAHA Chotoku 1985・2016
| 会 期 | / | 2016年10月20(木)〜2016年11月26日(土) |
| 時 間 | / | 11:00〜19:00 |
| 休 廊 | / | 日･月･祝 |
| 入場料 | / | 無料 |
内容紹介
アトリエをかまえ、約三十年の間プラハと深いかかわりを続けてきた作者の集大成ともいえる写真展。
最初に訪れた1985年夏と、最後に訪れた2016年冬の写真を展示。
作者のプラハとの決別宣言ともいえる写真展です。
モノクローム（ゼラチン・シルバー・プリント）作品61点を展示。
ギャラリー・トーク
田中長徳プラハを語る
本展では一階展示室で1985年のプラハ、地下展示室では2016年冬に訪れたプラハの写真を展示。
写真展に伴い二度のギャラリー・トークを開催いたします。
【第一回】
始めて訪れた1985年のプラハの印象や当時の暮らしぶり、ビロード革命前後のプラハの街の変遷などについて語っていただきます。
参加費 / 2000円
終了いたしました。たくさんのご参加ありがとうございました。
【第ニ回】
最後に訪れた2016年1月の雪のプラハ。約三十年間アトリエをかまえ過ごしたプラハへの想いや、決別の理由まで、クラシック･カメラの話なども交えてお話いただきます。
参加費 / 2000円
終了いたしました。たくさんのご参加ありがとうございました。
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後日、スタッフより予約確認のmailをお送りさせて頂きます。
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PRAHA Chotuku 1985･2016
田中長徳
あたしの経歴でプラハ六区にアトリエがあったのは1989−2014とあるが、実際にはその数年前からプラハに住んでいた。
その当時の話は文芸誌「新潮」に二年間連載され、その後単行本「屋根裏プラハ」になった。
今回の写真展は1985年夏と2016年一月のプラハを展示する。
1985年にプラハは未曽有の市内大改築をした。敷石は掘り返され、まるで内戦のような風景だった。四年後のビロード革命などは予知するはずもなかったが、あたしは旧市街を何かの天啓を聴いたように撮影した。
尊敬するヨセフ・スデクの中庭のアトリエも主のないまま残っていた。スデクの庭と住まいは今回初めて展示される。
思えば1985年のプラハは「変身の為の準備」をしていたのだ。
人生の時間割ではもうプラハにはゆかないつもりだった。あたしは二十代から七十近くまで深情けの悪女、プラハに深入りし過ぎたのである。
2016年一月のプラハへの旅は、過去三十年を回想するにぴったりな雪景色だった。
革命当時、友人がハベル大統領の友達だったので丘の上の王宮の大統領府にいったこと。その大統領閣下をカフェで見かけたらどっかの大学教授みたいに見えたこと。ベラ・チャスタフスカさんにインタビューしたことなどなど忘れられない。
今回の写真展はあたしの「プラハ三十年」の終了宣言でもある。
あたしはもうプラハには行かない。
その理由いまここでは書きたくない。
作家プロフィール
田中長徳（たなかちょうとく）
1947年 東京都生まれ
日本大学芸術学部写真学科卒
日本デザインセンター勤務を経てフリーランス写真家となる。
1973年から7年間ウィーンに滞在。日本人写真家の巡廻展「NEUE FOTOGRAFIE AUS JAPAN」に参加。
文化庁派遣芸術家として、MOMA(ニューヨーク近代美術館)にてアメリカの現代写真を研究。
個展多数。『銘機礼賛』『屋根裏プラハ』『LEICA, My Life』など著書は125冊に及ぶ。
Official blog PHOTOMENTARY チョートクカメラ日記
PRAHA Chotuku 1985･2016
Chotoku Tanaka Photo Exhibition
Octobe 20,2016-November 26,2016
gallery bauhaus
2-19-14 Sotokanda, Chiyodaku, Tokyo, Japan
Access map
About 6 minutes walk from Ochanomizu station (JR line/Tokyo Metro Marunouchi line).