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gallery bauhaus 『2019ヴェネツィア年』 Vol.1

奈良原一高写真展
ヴェネツィアの夜


奈良原一高写真
  ©Ikko Narahara

会 期 / 2019年5月8日(水)〜7月31日(水)
時 間 / 11:00〜19:00
休 廊 / 日・月・祝
入場料 / 一般・学生 600円 *中学生以下は無料


内容紹介

奈良原一高は1931年福岡生まれ。早稲田大学大学院在学中の1956年、初の個展「人間の土地」で写真家として鮮烈なデビューを果たしました。以来、多数の展覧会や出版などで名作を世に送り出してきました。
今回の展覧会「ヴェネツィアの夜」は1973 〜1983年にかけて撮影されたもので、1985年には岩波書店から写真集『ヴェネツィアの夜』が出版されました。本書のなかで、奈良原はヴェネツィアの印象を以下のように記しています。
―はじめに闇があった。そして、その闇の時間のかなたから、街は不意に立ち現れた。ヴェネツィアをはじめて訪れた夜のことである。船のへさきにしつらえたヘッドライトに照らされて、黒い水の上に屹立する街並みの壁が次から次へと姿を現した時の衝撃は忘れることが出来ない。「これがヴェネツィアなのか、水上の街というより、水の中から生まれた街ではないか、まるで東洋の魔術師が一夜にして闇の手の内から取り出してみせた都ではないか」。僕はこのときからヴェネツィアに恋をしてしまった。

モノクローム(ゼラチン・シルバー・プリント)、カラー作品33点を展示。



作家プロフィール


奈良原一高(ならはらいっこう)

1931  福岡県に生まれる。
         3歳までに、父の転任により佐賀、久留米、小倉に転居。
1934―`38  長崎で過ごし、異国情緒あふれる文化風土に接する。
1945  愛知県一宮に転居。
         戦時中には学徒動員、空襲を体験し敗戦を迎える。
1950  松江高校卒業。
1951―`52  中央大学法学部在学中、奈良・飛鳥園の小川晴暘に出会い、仏像を見て回るうち造形に開眼し、法律から美術史への転向を決心する。
1954  中央大学法学部卒業。
         早稲田大学大学院文学研究科芸術学専攻修士課程に入学。
         大阪砲兵工廠や王子の軍需工場の廃墟を撮影し、後に「無国籍地」として結実する。
         桜島・黒神村、長崎・端島(通称・軍艦島)に出会い、「人間の土地」の構想を得る。
         初めて自分のカメラを購入し、撮影を始める。
1955  「制作者懇談会」、“グループ「実在者」”に参加。
1956  初の個展「人間の土地」(銀座・松島ギャラリー)で一躍注目を浴びる。
         以後写真家として活動を始める。
1957  福島辰夫の提唱で、新進気鋭の写真家10名を集め「10人の眼」展が開催され、参加する。
1958  奈良原一高写真展「王国」開催 富士フォトサロン(銀座、東京)
         第2回 日本写真批評家協会新人賞受賞
1959  川田喜久治、佐藤明、丹野章、東松照明、奈良原一高、細江英公が
         セルフ・エイジェンシィ「VIVO」を結成(`61に解散)。
         早稲田大学大学院文学研究科芸術学専攻修士課程修了。
1962―`65  渡欧。パリを拠点に、ヨーロッパ各地、モロッコ等を取材。
         後に「ヨーロッパ・静止した時間」(1967)「スペイン・偉大なる午後」(1969)として刊行。
1965―`70  日本滞在。その間、日本文化を主題にした作品を「ジャパネスク」(1970)としてまとめる。
         ファッションやコマーシャル作品も制作。
1967  「ヨーロッパ・静止した時間」により、第11回日本写真批評家協会作家賞受賞、
         翌年第18回 芸術選奨文部大臣賞、第9回 毎日芸術賞を受賞。
1970―`74  渡米。ニューヨークに4年間住む。その間、写真誌、写真展で作品を発表。
         アメリカ大陸を横断2度、縦断1度の撮影旅行を決行。後に「消滅した時間」としてまとめる。
1974  日本に帰国。以後東京を拠点に国内、ヨーロッパ、アジア各地で作品を制作、発表を行う。
1978―`88  アルル国際写真フェスティバルの後、再訪したヴェネツィアに魅せられ、毎年のように訪れ撮影。ヴェネツィア3部作として完成させる。後に「魅惑のヴェネツィア」展開催(1987年、プランタン銀座、東京、大丸ミュージアム、大阪)。
1986  「ヴェネツィアの夜」で日本写真協会年度賞を受賞。
1988―2005  この間、数々の病に襲われるが、その度に、病と闘いながら撮影を続ける。
         2000年より暗室をプリンター室に改装して、デジタルでの制作を始める。
1996  紫綬褒章受賞
2002―2003  「Ikko Narahara」展開催 ヨーロッパ写真美術館(パリ、フランス)
2004  「時空の鏡:シンクロニシティ」展開催 東京都写真美術館(東京)
2006  旭日小綬章受賞
2010  「手のなかの空 奈良原一高 1954-2004」展開催 島根県立美術館(松江、島根)
2014―2015  「王国」展開催 東京国立近代美術館(東京)
2005―現在・療養生活中ながらも、2006年に奈良原一高アーカイブズを設立し、作品発表や出版活動を続けている。



VENICE−NIGHTSCAPES
Ikko Narahara Photo Exhibition
8 May-31 July,2019

gallery bauhaus
2-19-14 Sotokanda, Chiyodaku, Tokyo, Japan
Access map
About 6 minutes walk from Ochanomizu station (JR line/Tokyo Metro Marunouchi line).