gallerybauhaus
田中長徳写真展
ウィーンとライカの日々


田中長徳写真
©Chotoku Tanaka

会 期 / 2022年3月9日(水)〜2022年5月14日(土) 
時 間 / 11:00〜19:00
休 廊 / 日・月・祝
入場料 / 無料

内容紹介

gallery bauhausのウィーン展の第二弾は、田中長徳のモノクロームのウィーンです。
1973年から80年までの7年半のウィーン滞在中に、ライカで撮影した膨大な数のウィーンのスナップショットから52点を展示いたします。
「ウィーンとライカの日々」というタイトルは26年前に出版した写真集のタイトルです。


田中長徳写真
                        ©Chotoku Tanaka

「ウィーンとライカの日々」

1985年頃東京でエルンスト・ハースに会いました。彼はウィーンの出身でその後長くニューヨークに暮らした写真家です。ハースとの会話でーウィーンは題材としてモノクロームの街なのかそれともカラーに向いている街なのか?
私が質問すると、ハースは、「そりゃウィーンはモノクロの街だよ。君は僕のウィーンのモノクロの仕事を見たことがあるかね?」と答えました。
ライフのスターフォトグラファーとしてカラーの魔術師と呼ばれていたハースからの答えでしたが、私は戦争直後にオーストリア帰還兵を撮影したハースの優れたモノクロームのフォト・ドキュメンタリーを見ていたのでその話になりました。
残念ながらハースの「オーストリア帰還兵」の仕事はほとんど世に知られていないのです。

1985年頃プラハではウィリアム・クラインに会いました。
彼の回顧展の展示中に、数日間行動を共にしてアシスタントをしたのです。
クライン曰く、次の自分のテーマはウィーンだ。ニューヨーク、パリ、東京、モスクワは撮影したけどウィーンはまだ撮影したことないからね。

1973年から80年までの7年半の間に私は膨大な数のウィーンのスナップショットをモノクロ・フィルムで撮影しました。思えばエルンスト・ハースとウィリアム・クラインに会ってから35年の時間が経過しています。
今回の写真展はエルンスト・ハースとウィリアム・クラインの代打者としてウィーン球場のバッターボックスに立った感じなのです。それに小瀧さんの「ウィーン-旅の憂鬱」はカラー作品ですからそれに対戦するモノクロチームのつもりでもあります。

「ウィーンとライカの日々」と言うタイトルは、26年前に出版した写真集のタイトルです。

田中長徳

作家プロフィール

田中長徳(たなかちょうとく)

1947年 東京都生まれ。
日本大学芸術学部写真学科卒。
日本デザインセンター勤務を経てフリーランス写真家となる。
1973年から7年間ウィーンに滞在。日本人写真家の巡廻展「NEUE FOTOGRAFIE AUS JAPAN」に参加。
文化庁派遣芸術家として、MOMA(ニューヨーク近代美術舘)にてアメリカの現代写真を研究。個展多数。
『銘機礼賛』『屋根裏プラハ』『LEICA,My Life』『PANORAMIC PHOTOGRAPHY EUROPE 1975』など著書多数。


Days of WIEN and LEICA
Chotoku Tanaka Photo Exhibition
9 March 2022 - 14 May 2022

Chotoku Tanaka took enormous snap shots by Leica during his stay in Wien from 1973 to 1980.
The tittle of this Exhibition is the same tittle of his photographic inventory which was published 26 years ago.

gallery bauhaus
2-19-14 Sotokanda, Chiyodaku, Tokyo, Japan
Access map
About 6 minutes walk from Ochanomizu station (JR line/Tokyo Metro Marunouchi line).