田中長徳写真展
WIEN 2グラムの光 1973-1980
| 会 期 | / | 2015年6月10日(水)〜7月31日(金) |
| 時 間 | / | 11:00〜19:00 |
| 休 廊 | / | 日･月･祝 |
| 入場料 | / | 無料 |
内容紹介
1973年から7年半のオーストリア滞在中に、ウィーンの街を撮影した膨大なネガからセレクトし、構成した写真展です。
このウィーンでの時代を経て、ニューヨーク、プラハ、東京と、以降様々な都市でスナップ撮影を続ける作家による極めて初期の作品群を新たなプリントで展示いたします。
モノクローム（ゼラチン・シルバー・プリント）作品51点を展示。
田中長徳ギャラリー・トーク
【第一回】2グラムの光ってなんだ
73年から7年半のウィーン滞在中に撮影された2000本に及ぶネガ。作家の言葉にもあるように、当時経済的理由から、期限切れの映画用フィルムと、印画紙用を希釈した現像液を使用して制作されました。新たなプリントでよみがえった若き日の幻の作品について、作家自ら語ります。
参加費 / 2000円
終了いたしました。たくさんのご参加ありがとうございました。
【第ニ回】ウィーンでPHOTOMENTARY
写真を通した世界との出会い、そして感動。田中長徳が実践する人生における写真の楽しみ方を伝授いたします。
参加費 / 2000円
終了いたしました。たくさんのご参加ありがとうございました。
＊各回共参加者にPHOTOMENTARY缶バッジ＆シールのプレゼントあり。
PHOTOMENTARYとは
世界中、どの場所も、その表情は刻々と変わりつづけます。
その光景は、二度と見られないかもしれません。その感動は、忘れてしまうかもしれません。
写真はその大切な一瞬を、永遠に残します。
mailもしくはお電話にて要予約。
mailの際はお名前･ご住所･お電話番号を明記のうえ、送信して下さい。
後日、スタッフより予約確認のmailをお送りさせて頂きます。
*お客様の個人情報を漏洩・流出させたり不正に利用したりしないよう、厳正な管理を実施しております。
古都ウィーンで「光の質量」を計測した七年半
田中長徳
今回展示するのは私の作品群の中ではヨーロッパ滞在の最も初期の仕事です。これらは1973年から1980年の7年6ヶ月間に撮影しました。その時のモノクロームの仕事を今回ご覧に入れます。二千本のネガから選んだものです。
「2グラムの光」というのはいささか難解なタイトルですが、これは実際のフィルムの重さとか印画紙の重さではなく、バロックの闇とゴシックの影、つまりウィーンの、光の存在を形而上学的に換算するとこうなるという一種の諧謔の遊びの訳です。
作品は古いライカ、ニコン、そしてソ連製のキエフ等で撮影しました。レンズは主に20mmから1100mmまでのソ連製レンズを使いました。最も愛用したのはジュピターというソ連製ツアイス・レンズのコピーで、これが後年「木星珠倶楽部」（*）を産んでいます。
フィルムは期限切れの東ヨーロッパ製の映画フィルムを使いました。フィルム用の現像液が買えなかったので、現像液は印画紙用を希釈して使用するというかなり変則的な方法を用いました。
40数年前の古いネガですが今改めてプリントし直してみると、自分が忘れていた光の記憶がそこによみがえってきます。
*木星珠倶楽部…2009年結成。ソ連製ジュピターレンズ同好会。
作家プロフィール
田中長徳（たなかちょうとく）
1947年 東京都生まれ
日本大学芸術学部写真学科卒
日本デザインセンター勤務を経てフリーランス写真家となる。
1973年から7年間ウィーンに滞在。日本人写真家の巡廻展「NEUE FOTOGRAFIE AUS JAPAN」に参加。
文化庁派遣芸術家として、MOMA(ニューヨーク近代美術館)にてアメリカの現代写真を研究。
個展多数。『銘機礼賛』『屋根裏プラハ』『LEICA, My Life』など著書は125冊に及ぶ。
Official blog PHOTOMENTARY チョートクカメラ日記
使用ラボ Hit On
協力 Picto DH
協賛 PHOTOMENTARY
WIEN ZWEI GRAMM LICHT 1973-1980
Chotoku Tanaka Photo Exhibition
June 10-July 31,2015
gallery bauhaus
2-19-14 Sotokanda, Chiyodaku, Tokyo, Japan
Access map
About 6 minutes walk from Ochanomizu station (JR line/Tokyo Metro Marunouchi line).